「黒木くんはこの店必食だから!」と言われるがままに連れられて、白金台の「双輪」というお寿司屋さんに行って来ました。
まずはお通しとして、穴子の肝です。
苦い。
けど美味い。
ビールにとても合う。
でもこれは手がかかってるなあ。
お通しとしてちょっと出すようなモノではない。
お作り4点盛り。
ウニもタイラガイも美味い。
このウニの入れ物は、市販品でちょうど良い感じの物が無かったからと、ぐい飲みを自分で削って作ったそうです。
自分の思い描く形があって、世にその形がまだないのなら、作ればいい。ただそれだけ。
料理人ってそういうもんでしょ。
このぐい飲み好き。
イクラ。
新鮮だからだろうか。皮の張りがものすごい!
味も濃ーい!
鯛のアラ。
ザ・骨だらけ。
でも美味しい。
最近の人には、こういう食べるのに手間のかかる料理は敬遠されるから、なかなか正面切って出せないと思うけど、双輪さんではなんのてらいもなく、当たり前の如く出す。
そして、食べ終わった後の骨をお吸い物にして出す!
これには流石に驚いた!
食べ残しを料理として出されるなんて、怒って帰る人だっていると思う!
でも俺の脳汁はあふれ出す!!!!!
食べ残しにだって、まだまだ美味しさが残ってるんだ!
だったら味わってもらいたい!
そんな料理人の心意気を受け取った!!!!!!
煮イカ。
これがヤバい。
中の卵のプチプチ感とイカの身の柔らかさが完璧に調和してる。
聞いたところ、中身は別に7割ほど煮て、イカの中に戻してから火を通すと、全体の火の通りがちょうど一致するそうだ。
そのためだけに、全く手間を惜しむことなく、ひたすら最高の状態に仕上げて行く。
素晴らしすぎるやろ!!!!!
ガリ。
全く甘くない。面白いねえ。
漬け。トロ。
少し固めシャリがほろりと崩れ、マグロの身と絡み合う。
美味いねえ。
ヒラメの昆布締めとイカ。
こんなに深く味の入った昆布締めは初めて食べた!
普通は昆布締めに使わない、羅臼の最上級昆布で締めているとのこと。
昆布締めに使った昆布は、この後出汁を取るのに使い、さらに佃煮にして食べる。
だから、最上級の昆布を使っても、惜しくないそうだ。
しかもこんなに深い味が入る。
良いことだらけやないの!
鰯。
よく脂が乗ってて美味しいです。
これはサンマだったかな?
鯛。
穴子。
俺、寿司屋の焼き魚が好きだ。
玉子。
甘い玉子と濃いめの酢飯の相性がイマイチ好きではありませんでした。
かんぴょう。
全く甘くない。
でもそれが良い。
すごかった。
あらゆる部分に手間を惜しむことなく、無駄を省き、唯々美味しいものをお客様に提供する、直球ど真ん中。
ただし、あまりに豪速球過ぎるため、普通じゃない寿司屋に思われているようです。
素晴らしいお店でしたが、客入り芳しくなく、2010年末を持って閉店に至りました。
残念です。
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